Arista DCS-7050QX-32S part2
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Arista DCS-7050QX-32S Part2
皆さん、引き続きでこんにちわです。
前回の Arista DCS-7050QX-32S Part1 では、管理用SSHの開通というところで記事を書きましたが、皆さん分かっての通り管理用SSHが開通しから "だからなんだチキショウ!" と思う方いらっしゃるかもしれません。
まぁ、その通りでござまして今の状態だと、IPアドレスがArista Switch側に振られておらず、その配下にサーバーなどの機器を接続しても疎通が出来ないんですよね....
なので、今回はArista Switch側にIPを設定していきます。
構成としては下記になります。
NTTのONUから有線でNetgearのXS708T(10GbE)に接続し、
Arista SwitchにはNetgearのXS708TのSFP+ 2ポート(LAN 2ポートと共用)をLAGとして接続しています。
なお、Arista Switchには Port Groupという概念があり、
QSFP+とSFP+が両方搭載されているArista Switchでは、SFP+ mode と QSFP+ mode というのが存在します。
SFP+ mode
SFP+ mode では、QSFP+ ポート (40GbE) のデータレーンが、10Gbps x 4 での取り扱いとなり、QSFP+ ポートに10GbpsのLCトランシーバーを入れても1ポート 10Gbpsでの通信が出来ない状態になります。
この状態で、正常な通信を行うのであれば 40Gbpsのブレイクアウトケーブル (40Gbps (QSFP+) <---> 10Gbsp x 4 (SFP+)) の構成で SFP+ quad NIC なり 10GbE SFP+ の Switchを別途で繋がないとそもそもの疎通が出来ないので宅内でさらに複数台(4台以上)の10Gbps SFP+ Switchが無いとまずお話にならない点注意しましょう。
なので、Home-labでは基本的にSFP+ modeでは運用できなさそうです。
このページが比較的分かりやすかったかもです。
光は届いているのにリックアップしない
https://www.wavesplitter.jp/index.php/191/linup-trouble
ページ中ほどの上あたり、
"インターフェス構成が違う
QSFP+/QSFP28は4本の独立したインターフェースとみなす「ブレイクアウト」構成ができます。通常の4 laneで一つとみなす設定と対向で合っていなければなりません。"
QSFP+ mode
QSFP+ mode では、DCS-7050QX-32Sに付いているSFP+ portを利用しない代わりに QSFP+ portはデータレーンの4分割などなく1レーンとして利用することができます。
つまるところ、QSFP+ ポートでも10GbEのLCに変換したSFP+ を接続することが出来、その際の速度は10Gbpsで接続することができます。
なので、Home-labで運用するとしたらQSFP+ modeでの運用になるはずです。
では、Arista Switchにおけるデータレーンについて確認したところでここから実際にIPが振られるところまでコマンドで作業していきます。
1 . adminでArista Switchにログイン
localhost> enable
localhost# config
localhost (config)#
2 . 現在のポートグループの設定状況を確認
localhost(config)#show hardware port-group
※下記のように出力されていれば変更なし※
Port State
--------------------------
Ethernet1 Inactive
Ethernet2 Inactive
Ethernet3 Inactive
Ethernet4 Inactive
Ethernet5/1 Active
Ethernet5/2 Active
Ethernet5/3 Active
Ethernet5/4 Active
上記のような表記じゃなかった場合は、下記の通りポートグループを変更する。
localhost(config)# hardware port-group 1 select Et5/1-4
上記のコマンドを打つことによって、QSFP+ ポートのデータレーンを1つに集約して疎通できるようになります。
ポートグループの切り替えについては、下記ページが参考となりました。
How to use the first four Ethernet ports on Arista 7050QX-32S?
https://networkengineering.stackexchange.com/questions/72408/how-to-use-the-first-four-ethernet-ports-on-arista-7050qx-32s
EOS 4.25.2F User Manual
Port Groups (QSFP+ and SFP+ Interface Selection)
https://www.arista.com/en/um-eos/eos-ethernet-ports#xx1143674
※Aristaの公式ページの方は、Portgroup: 2というのが存在しますが、DCS7050QX-32Sでは確認できませんでした。※
4 . Arista Switchにて 2ポート分のLAG(リンクアグリゲーション)を組む
私の環境では、2ポート分10GbE x 2でLAGを組むため、下記のコマンドにてLAGを組んでいきます。
今回使用するポートは、QSFP+ portの5番と6番ポートです。
localhost(config)# interface ethernet 5/1-6/1
localhost(config-if-Et5/1,6/1)# channel-group 10 mode active
channel-group の番号は10と設定しました。
ここの数字は、任意で大丈夫です。
1とかは避けたほうがいいかもしれません。
(ベンダーで予約してる可能性があるため)
LAG組むに当たっては、下記サイトを参考にしております。
EOS 4.25.2F User Manual
Adding an Interface to a Channel Group
https://www.arista.com/en/um-eos/eos-port-channels-and-lacp#xx1151657
追加方法も載ってれば、削除方法も載っているので切り替え時の参照先としては便利ですね。
5 . LAGを振ったchannel-groupにIPを割り当てます。
手順4では、channel-group 10番にQSFP+ portの5番と6番を追加しました。
ですが、まだ肝心のIPを割り振れていません。
下記で、IPを振っていきます。
localhost(config-if-Et5/1,6/1)#interface port-Channel 10
localhost(config-if-Po10)# ip address 192.168.5.1/24
なお、上記のIPですがManagement 1に割り当てているIPレンジは使用することができません。
私の場合、192.168.0.10がManagementなので 192.168.0.xは割り当てることが出来なかったです。
そこらへん、初見だと普通に躓くので注意しましょう笑
問題無くIPが割り振れると以下のような出力になります。
なお、192.168.0.xでIPを振ろうとすると下記のようにメッセージが出力されました。
localhost(config-if-Po10)#ip address 192.168.0.8/24
% Subnet 192.168.0.0 overlaps with existing subnet 192.168.0.0 of interface Management1
6 . 最後に、DNSを設定します。
DNSを設定しないと ping google.comなど打った時に、名前解決ができないためそれを防ぎます。
あとは、Arista Switch配下に接続される機器の内部的なDNSの参照先なども設定する意味もありますが、今回は外部向けの1.1.1.1 と 192.168.0.1(NTT ONU)で設定します。
localhost(config-if-Po10)#ip name-server 1.1.1.1
localhost(config-if-Po10)#ip name-server 192.168.0.1
DNSが正常に設定できると下記のようになります。
localhost(config-if-Po10)#show ip name-server
1.1.1.1
192.168.0.1
DNSの設定方法については、下記PDFを参考にしています。
https://www.arista.com/assets/data/docs/Manuals/EOS-4.20.1F-Manual.pdf
280ページ
ip name-server
7 . ping して疎通確認します。
localhost(config-if-Po10)# ping google.com
PING google.com (172.217.25.238) 72(100) bytes of data.
76 bytes from nrt12s14-in-f14.1e100.net (172.217.25.238): icmp_seq=1 ttl=117 (truncated)
76 bytes from nrt12s14-in-f238.1e100.net (172.217.25.238): icmp_seq=2 ttl=117 (truncated)
76 bytes from nrt12s14-in-f238.1e100.net (172.217.25.238): icmp_seq=3 ttl=117 (truncated)
76 bytes from nrt12s14-in-f238.1e100.net (172.217.25.238): icmp_seq=4 ttl=117 (truncated)
76 bytes from nrt12s14-in-f238.1e100.net (172.217.25.238): icmp_seq=5 ttl=117 (truncated)
--- google.com ping statistics ---
5 packets transmitted, 5 received, 0% packet loss, time 77ms
rtt min/avg/max/mdev = 23.712/27.392/30.142/2.389 ms, pipe 3, ipg/ewma 19.488/25.716 ms
truncatedが気になるので念のため、blog.yukiafronia.com 向けにも pingをしておきます。
localhost(config-if-Po10)# ping blog.yukiafronia.com
PING blog.yukiafronia.com (172.67.198.38) 72(100) bytes of data.
80 bytes from 172.67.198.38: icmp_seq=1 ttl=58 time=36.5 ms
80 bytes from 172.67.198.38: icmp_seq=2 ttl=58 time=35.9 ms
80 bytes from 172.67.198.38: icmp_seq=3 ttl=58 time=37.1 ms
80 bytes from 172.67.198.38: icmp_seq=4 ttl=58 time=38.9 ms
80 bytes from 172.67.198.38: icmp_seq=5 ttl=58 time=48.7 ms
--- blog.yukiafronia.com ping statistics ---
5 packets transmitted, 5 received, 0% packet loss, time 82ms
rtt min/avg/max/mdev = 35.904/39.458/48.765/4.760 ms, pipe 4, ipg/ewma 20.704/38.352 ms
特段に問題はなさそうです。
truncatedについては、どうやら返信してくるデータのバイト数が多いらしく途中でデータを切ってお返ししてますよ~的な意味らしいです。
以上で、Arista Switchに関してはSwitch自体がDNSで名前解決や疎通が出来るようになったので作業終了となります。
こればっかりは、ベンダーの色というのもありますが、そもそもネットワークが何たるかを分かってないと触れちゃいけない部分だったかもしれませんね~。
単純にきつかったです。笑
では、今回はこのへんで...